転職エージェントとは?無料で使える仕組みと、登録から入社までの流れ

本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります。紹介内容は運営者が独自に判断しており、広告主から内容の指示は受けていません。料金・制度は記事中の確認日時点の公式情報です。
「転職エージェントに登録すると、しつこく連絡が来るのでは」「無料なのはなぜ?」。初めて使うときは、仕組みがわからないこと自体が不安のもとになります。
この記事では、転職エージェントがどうやって成り立っているのか、転職サイトと何が違うのか、登録してから入社するまでに何が起きるのかを、厚生労働省と各社の公式情報で確かめながら整理します。
- 転職エージェントは、国の許可を受けた有料職業紹介事業。費用は採用した企業が払うので、求職者は原則無料
- 求職者から手数料を取れるのは、年収700万円を超える経営管理者・科学技術者・熟練技能者や芸能家・モデルなど法律で決まった一部の職業だけ
- 流れは「登録 → 面談 → 求人紹介・書類添削 → 応募・面接対策 → 内定・条件交渉 → 退職・入社」が一般的
- 就職者数や6か月以内の離職者数、手数料は、厚生労働省の人材サービス総合サイトで各社ごとに確認できる
転職エージェントは「有料職業紹介事業」
転職エージェントは、法律上は有料職業紹介事業にあたります。職業安定法にもとづいて厚生労働大臣の許可を受けた事業者が、求人を出している企業と仕事を探している人の間に入り、雇用契約の成立をあっせんする仕組みです。
許可を受けた事業者には許可番号があり、各社の公式サイトのフッターなどに「有料職業紹介事業 許可番号 ○○-ユ-○○○○○○」のように書かれています。気になるサービスを使う前に、許可番号があるかを見ておくと安心です。
なぜ無料で使えるのか
手数料は採用した企業が払う
転職エージェントの売上は、紹介した人が入社したときに企業から受け取る紹介手数料です。リクルートエージェントの公式サイトでも、転職希望者が入社した場合に企業側から成功報酬を受け取っているため、求職者から相談料やサービス料はもらわない、と説明されています(2026年10月7日確認)。
求職者から手数料を取れるのは一部の職業だけ
職業紹介事業者が求職者から手数料を取れる場合は、法律でかなり狭く決められています。厚生労働省の資料では、次のように整理されています。
| 対象 | 求職者から手数料を取れる条件 |
|---|---|
| 経営管理者・科学技術者・熟練技能者 | 紹介で就職した仕事の年収が700万円を超える場合に限る |
| 芸能家・モデル | 対象の職業として認められている |
| 上記以外の一般の会社員の転職 | 原則として求職者から手数料は取れない |
出典:厚生労働省 石川労働局「職業紹介事業の概要」(2026年10月7日確認)。一部の職業には受付手数料の経過措置もあります。
一般的な会社員の転職で、エージェントから「登録料」「紹介料」を求められることは、まずありません。もし求められたら、その場で申し込まず、許可番号と手数料表を確認しましょう。

転職サイト・スカウトとの違い
転職の手段は、大きく3つに分かれます。どれか1つに絞る必要はなく、併用する人も多い方法です。
| 手段 | 求人の探し方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 転職エージェント | 担当アドバイザーが求人を提案し、書類添削・面接対策・条件交渉まで手伝う | 何から始めればいいかわからない人、働きながら効率よく進めたい人 |
| 転職サイト | 自分で求人を検索して応募する | 希望の職種や会社がはっきりしている人 |
| スカウトサービス | 経歴を登録しておき、企業やエージェントからの連絡を待つ | 今すぐではないが、市場での評価を知りたい人 |
大手のエージェントは、エージェントとスカウトの両方を持っていることもあります。たとえば doda はエージェントサービスとスカウトサービスの両方を公式サイトで案内しています(2026年10月7日確認)。
登録から入社までの流れ
各社の公式サイトに書かれている流れは、ほぼ共通しています。リクルートエージェント・doda・マイナビエージェントの案内をもとにまとめると、次のとおりです(2026年10月7日確認)。
- 登録:氏名・連絡先・職歴などを入力します。
- 面談(キャリアカウンセリング):これまでの経験と希望を話します。doda の案内ではオンラインか電話で行うのが通常とされています。
- 求人紹介・応募書類の添削:条件に合う求人が届きます。履歴書・職務経歴書を見てもらえます。
- 応募・面接対策:応募は自分で決めます。面接の日程調整や想定質問の準備を手伝ってもらえます。
- 内定・条件交渉:年収や入社日の調整を代わりに伝えてもらえます。
- 退職・入社:退職の進め方の相談にものってもらえます。
- 自分の経験で紹介できそうな求人は、どんな職種・年収帯か
- 書類添削・面接対策はどこまで手伝ってもらえるか(回数・形式)
- 連絡の手段と頻度(メールだけにしてほしい、などの希望は最初に伝える)
- 今すぐ転職しない場合でも使えるか
使う前に知っておきたい注意点
紹介される求人は「そのエージェントが持っている求人」
エージェントが紹介できるのは、そのエージェントと契約している企業の求人だけです。1社だけでは見えない求人もあるため、総合型1社+職種に強い特化型1〜2社のように組み合わせる人が多くなっています。組み合わせ方は「転職エージェントは何社使う?」で詳しく紹介しています。
応募するかどうかは自分で決める
提案された求人に必ず応募する必要はありません。合わないと思ったら理由を伝えて断って大丈夫です。理由を伝えると、次の提案の精度が上がります。
各社の実績は国のサイトで確認できる
職業紹介事業者には、紹介で就職した人数、そのうち無期雇用で6か月以内に離職した人数、手数料、返戻金制度などを、厚生労働省の人材サービス総合サイトで公開する義務があります(厚生労働省 職業紹介事業者向け資料、2026年10月7日確認)。広告の言葉だけでなく、こうした数字も参考にしてみてください。
「お祝い金」を売りにするサービスには注意
厚生労働省の指針では、職業紹介事業者が「就職お祝い金」など社会通念上相当な額を超える金銭で求職を勧めることを禁じています。当サイトでは、お祝い金を売りにしたサービスは紹介していません。
まずは総合型で相場をつかむ
職種がまだ決まっていない人や、初めて転職する人は、求人の幅が広い総合型から始めると全体像がつかみやすくなります。
職種が決まっている人は、ITエンジニアの転職エージェントの選び方や、20代・第二新卒の転職もあわせて読んでみてください。
参考:厚生労働省 石川労働局「職業紹介事業の概要」、厚生労働省「職業紹介事業者の皆様へ(情報提供義務)」、厚生労働省「職業紹介事業者向けリーフレット(お祝い金・転職勧奨の禁止)」、リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント 各公式サイト(いずれも2026年10月7日確認)


